宇治田原町の茶農家森口半一さんが作った自然塗料柿渋!

植物は虫などの外敵から植物自身の身を守るためにタンニンを持っています。その中でも柿には高分子の特殊なタンニンが含まれており、その柿を絞った液を発酵させたのが柿渋です。柿渋には防虫、防腐、抗菌等の作用があるといわれています。それに加え、塗って乾くと皮膜を作り耐水性が出ます。昔から地元の農家では自然の塗料としてよく使われてきました。毎年、秋の彼岸のころ、森口さんの仕事場で柿渋絞りが行われます。

木創ではこの森口半一さんが生産した柿渋を広げていきたいと考えております。昔はそれぞれの農家が自家で使用するために絞っていました。化学塗料などが出回ったおかげで、今ではほんの数えるほどの農家でしか生産をしなくなりました。我が宇治田原町でも森口さん一軒だけになってしまいました。生産者がなくなれば柿渋の関わる文化もなくなります。なんとか絶やさないためにももっと柿渋を使ってもらえるよう広めていきたいと考えております。

  • 柿渋は自然素材であるので、化学塗料のように耐候性は強くありません。外部ですと2~3年ごとに塗り替えが必要です。また、柿渋は塗った後、時間がたつに連れて色が変化してきます。当初塗ったときに色が薄いと思っていても、後で濃くなってきます。
  • 塗装方法 普通に刷毛で塗って含浸させてた後、余分な柿渋を拭き取って乾燥させる。もしくは、布に柿渋を含ませて拭くように塗ってください。外部などに塗られる場合は原液で良いですが、家具などは原液を水で2~3倍位に薄めて2~3回に分けて塗っていただくとムラが少なくなります。刷毛などの手入れは、使用後柿渋を水で洗い流してください。また、塗装後は乾燥するまでは柿渋独特の臭いがします。その乾燥してしまうまでの間は、水などかからないようにして下さい。
  • 塗装面積 いろいろな条件(材質、塗装の仕方、原液か薄めるか、何回塗装か)にもより異なりますが、柿渋1リットルで約10㎡が目安です。